際限のない欲望

先日、東京大学経済学研究科の小野塚先生のセミナーを聞いた。
「欲望と規範と社会」
バブルという経済現象。
その根底には人間の本質であろう「際限のない欲望」がある。
人間の絶えざる欲望。足ることを知らない欲望。際限のない欲望。
貨幣経済のもとでは、その欲望は際限のない利潤衝動として現れる。
そうだとすると、投機はこの際限のない欲望が人間の本質だとすると、当面は消滅しないであろう。
しかし、この欲望こそが人類の進歩の原動力であるし、これによって経済成長が生じるのである。
ここに「他者」というものを入れてみる。
他者を犠牲にして自分の利益を獲得する。利己心のかたまりである。
しかし、他者のことを考えると、規範が必要となってくる。
すなわち、欲望には規範の可能性が潜んでいるのである。

これでやっとわかった気がする。
渋沢栄一がなぜ「論語とそろばん」と言ったか。
松下幸之助も「道徳」を強調した。
稲盛さんも同じである。

資本主義の前提は経済成長。
しかし、ここには規範性が存在しないと崩壊するということだ。